洋食の日記

「だ・である」調ではなく「です・ます」調で書きはじめれば良かったなと後悔してる人のブログです

SVMKitに単純ベイズ分類器を追加した

はじめに Ruby 25周年の記念日に何かSVMKitをバージョンアップしたくて準備を進めていた。無事に単純ベイズ(Naive Bayes, NB)分類器を追加した状態でバージョンアップできた。Scikit-learnにならってGaussian、Multinomial、Bernoulliの各種分布のアルゴリ…

SVMKitにFactorization Machineによる分類器を追加した

はじめに SVMKitの開発は、何かしら毎月バージョンアップしようという思いで進めており、無事に2月も0.2.4をリリースすることができた。 svmkit | RubyGems.org | your community gem host SVMKitにFactorization Machine(FM)による分類器を追加した。FMは…

SVMKitにK分割交差検証を追加した

はじめに SVMKitで「LIBSVM相当のことができるように」と思い、K分割交差検証(K-fold cross validation)を追加した。一度、cross validationするためのデータを分割するクラスを追加した段階で「これでminimum viable productかな」と思って、0.2.2として…

Numo::Linalgのバックエンドライブラリを良い感じに読み込むライブラリを作った

はじめに Numo::Linalgは、numpy.linalgに相当するもので、QR分解や特異値分解を行うメソッドを提供する。これら線形代数の機能は、いわゆるBLAS/LAPACK系のバックエンドライブラリの関数を呼び出すことで実現している。このバックエンドライブラリは、まだ…

SVMKitで使用する線形代数ライブラリをNumo::NArrayに移行した

SVMKitでは、線形代数ライブラリにNMatrixを使用していたが、パフォーマンスと将来性からNumo::NArrayに移行した。Numo::NArrayのメソッド等は、NMatrixともNumpyとも違うが、specを用意しておいて淡々と作業した。思い切った移行だけど、ユーザーも少ないの…

vimのnativeなpackage管理でsyntasticをインストールした

はじめに rubocopするのを忘れがちで、vimで(自動で)できてくれると嬉しいので、syntasticを入れることにした。使ってるvimのバージョンは8.0.1200なので、nativeなpackage管理を使ってインストールすることにした。 インストール パッケージを入れるため…

機械学習ライブラリSVMKitにカーネルSVMを追加した

はじめに Pure Rubyな機械学習ライブラリSVMKitにカーネルSVMを追加しました。カーネルSVMは、Pure Rubyでは速度的にツラいものがあるかな?と思っていたが、機械学習ライブラリとしては実装されているべきものなので追加した。※それ以前にLogistic Regressi…

Pure RubyなSupport Vector Machineのgemを公開した

はじめに RubyにPythonのscikit-learnに相当するライブラリがない様なので、作ってみることにした。ひとまず、Support Vector Machine(SVM)による多値分類が実装できたので、gemとして公開することにした。今後、他の機械学習アルゴリズムも追加していく。…

rb-libsvmとlibsvmloaderを使ったRubyでのカーネル非線形SVMによる分類

はじめに RubyのLIBSVMバインドであるrb-libsvmと、libsvm形式のデータセットを読み書きするlibsvmloaderで、カーネル非線形SVMで分類する例です。カーネル非線形と明記するのは、libsvmの姉妹品であるliblinearが線形SVMなため。 準備 まずLIBSVMそのものを…

LibSVMLoaderのゼロベクトルが読み込めないバグを修正した

タイトルのとおりです。LibSVMLoader(ver. 0.1.0)は、ゼロベクトルが含まれているとコケることがわかりました。修正してアップしておきました。申し訳ありません。 libsvmloader | RubyGems.org | your community gem host specまわりの修正を除いた本体の…

RandSVDで乱数のシードを固定できるように修正した

RandSVDをマイナー(タイニー?)バージョンアップした。RandSVD(というよりも乱択アルゴリズムの特異値分解)では、ランダム行列との積により行列を小さくする処理を含んでいる。なので、乱数のシードを固定できるようにしたほうが親切だと考えた。 ※ NMat…

RandSVDを使った主成分分析によるMNISTデータセットの可視化

RandSVDを作ったので、特異値分解(固有値分解)をベースにした機械学習アルゴリズムを実装していこうと思っている。 まずは、主成分分析によるMNISTデータセットの可視化を行った。 ※特異値分解と主成分分析の関係は、そのまま「主成分分析 特異値分解」で…

乱択アルゴリズムな打ち切り特異値分解のgemを公開した

※Truncated SVD (Singular Value Decomposition) って和訳ありますか?勝手に打ち切り特異値分解としました。 はじめに 機械学習アルゴリズムで特異値分解(もしくは固有値分解)をするときは、だいたい、大きい(もしくは小さい)方からk個だけ特異値/特異…

LIBSVM/SVMLight形式のデータの読み込み/書き込みをするgemを公開した

はじめに LIBSVM形式のデータセットファイルを読み込み、データとラベルをNMatrixで返すライブラリが欲しかったので、作成してgemパッケージを公開した。 libsvmloader | RubyGems.org | your community gem host Pythonのsvmlight-loaderにお世話になってい…

Liblinear-Rubyによる線形SVMを試すついでにカーネル近似も試した

はじめに Liblinearは、線形SVMの実装として有名なライブラリ/ツールである。 これをRubyから叩くライブラリとして、Liblinear-Rubyがある。 Rubyの配列で表現された、特徴ベクトルとラベルをわたすだけで、線形SVMの訓練・テストが行える。 これで線形SVMに…

はてなブログProにしても広告を消すのには設定が必要だった

はてなブログProにすれば勝手に広告が消えると思ってたら、設定が必要だった。だいたい3ステップぐらい必要だった。広告を消したのは「広告って読み込み重いから鬱陶しいよね」という軽い気持ちから。 設定から、詳細設定タブを選択する。 広告を非表示で、…

MacではRubyのNMatrixでOpenBLASを使わなくてもLAPACKで十分に速かった

はじめに Rubyで線形代数・機械学習アルゴリズムの実装を行う場合、SciRubyのNMatrixが最適だろう。 このNMatrixで、 RやPythonのNumpyと同様に、後ろで叩いているBLAS/LAPACKを、OpenBLASやIntel MKLに変えることで、高速化することを考えた。 しかし、Mac…

Pandasで「ビジネス活用事例で学ぶデータサイエンス入門」を勉強する(第6章)

はじめに マーケティング寄りのデータ分析の知識を補うため、以下の本で勉強を始めた。事例ベースな内容で、とても読みやすい。 Pandasも習得したいので、Pandasに翻訳しながら読み進めている。今回は第6章を勉強した。 ビジネス活用事例で学ぶ データサイ…

Pandasで「ビジネス活用事例で学ぶデータサイエンス入門」を勉強する(第5章)

はじめに マーケティング寄りのデータ分析の知識を補うため、以下の本で勉強を始めた。事例ベースな内容で、とても読みやすい。 Pandasも習得したいので、Pandasに翻訳しながら読み進めている。今回は第5章を勉強した。 ビジネス活用事例で学ぶ データサイ…

Pandasで「ビジネス活用事例で学ぶデータサイエンス入門」を勉強する(第4章)

はじめに マーケティング寄りのデータ分析の知識を補うため、以下の本で勉強を始めた。事例ベースな内容で、とても読みやすい。 Pandasも習得したいので、Pandasに翻訳しながら読み進めている。今回は第4章を勉強した。 ビジネス活用事例で学ぶ データサイ…

Pandasで「ビジネス活用事例で学ぶデータサイエンス入門」を勉強する(第3章)

はじめに マーケティング寄りのデータ分析の知識を補うため、勉強を開始した。「チュートリアル的な事例ベースの教材がないかな〜」と色々と探していたところ、ぴったりの良い本が見つかった。第1章と第2章には、データ分析がどういう仕事か書かれている。…

PyCallを使えばRubyでもKerasでDeep Learningができる

mrknさんが開発しているPyCallを使うと、RubyからPythonオブジェクトを操作できる。 Rubyから、Pythonの機械学習・統計分析のツールを利用することを目的としており、 ネット上にもnumpyやscikit-learnを実行する例があがっている。 Rubyist Magazine - PyCa…

scikit-learnで近似最近傍探索したいときはLSHForestがある

2017/8/13追記: LSHForestはパフォーマンスがよろしくないため、0.19からDEPRECATEDとなった。0.21から削除されるようなので、使用しないほうが良い。 scikit-learnでは、ver. 0.16から近似最近傍探索手法のLSHForestが実装されている。LSHForestは、ハッシ…

Pythonで近似最近傍探索を試したいときはpyflannがちょうど良い

近似最近傍探索とは近似的に近いものを検索してくる技術で、普通に距離を計算して並べて近くにあるものを探すより速い。代表的なライブラリにFLANN(Fast Library for Approximate Nearest Neighbors)があり、これのPythonバインディングがpyflannになる。F…

scikit-learnで学習した分類器をjoblib.dumpで保存するときはcompressをTrueにするとファイルが一つにまとまって便利

scikit-learnで学習した分類器を保存する場合、joblib.dumpを使用するが、これだと、大量のnpyファイルが作られる。この場合、joblib.dumpのcompressを使うとよい。まず、例えば以下のような、train.pyがあるとする。 #!/usr/bin/env python # -*- coding: u…

NginxでUserDir的なことするのは設定ファイルにlocationを書くだけで良い

Apache2からNginxへの移行を進めていて、UserDir的なことをしようと思ったら、mod_userdirを有効にする感じではなかった。Debian GNU/Linuxであれば、/etc/nginx/sites-available/defaultを編集するだけでよい。PHPも動くようにしたいので、ついでにそれも設…

DebianでNginx上でPHPを動かすのはaptでPHP-FPMを入れて設定ファイルをちょっと編集するだけで良い

Nginxの設定ファイルの接しやすさに感動して、Apache2からNginxに完全移行することにした。 WebツールやデモシステムをPHPで作っていたので、とりあえず、PHPが動くようにする。 作業自体は大したことなくて、PHPのFastCGI実装のPHP-FPM(FastCGI Process Ma…

TheanoなKerasをデプロイするときはNginx+uWSGI+Flaskが良さそう

Kerasで作った画像認識プログラムを、Webサービスの形にしてみようと思い色々ためした。 画像認識処理をAPIの形で立ち上げ、フロントから叩くことにした。 複雑で大規模な構造のAPIにはならないので、フレームワークにはFlaskを選択した。 はじめ、Apache2+m…

ポート番号が被らなければNginxとApache2を共存できる

Debian GNU/LinuxにApache2を入れてWebサーバーを構築している。Nginxを試してみたいので、共存させることを試みた。 まずは、インストールする。ここで、先にApache2を止めておかないと、Nginxのインストールがコケる。 $ sudo systemctl stop apache2.serv…

pipでuwsgiのインストールに失敗したのはPythonの共有ライブラリがなかったため

Debianのパッケージとは別で、独自にビルドしたPythonを、/usr/localに置いている。 この状態で、uwsgiをpipでインストールしようとしたら、ビルドで失敗した。 $ sudo /usr/local/bin/pip install uwsgi ... *** uWSGI linking *** ... /tmp/ccDFvj9Y.ltran…