はじめに
ChatGPTが人間のように回答するので、パーソナリティ特性はどうなるか興味がわいた。パーソナリティ特性の尺度として広く用いられるものにBig Fiveというものがあり、これを調べてみた。Plusにしてない無課金ユーザーなので、回答が短くなるように、日本語版Ten Item Personality Inventor (TIPI-J) を用いた。
実験と回答
ChatGPTにたずねるために、質問の文章をプロンプトっぽく改変したので(質問項目は改変していない)、結果はあくまでも「参考程度」となる。
プロンプト(見えやすさのために、質問項目の後半は省略、適当に改行):
以下のaからjまでの10個の言葉があなた自身にどのくらい当てはまるかについて、 1:全く違うと思う、2:おおよそ違うと思う、3:少し違うと思う、4:どちらでもない、 5:少しそう思う、6:まあまあそう思う、7:強くそう思う、の1から7までの数字で もっとも適切なものを割り当ててください。 文章全体を総合的にみて、自分にどれだけ当てはまるかを評価してください。 a. 活発で、外交的だと思う b. 他人に不満をもち、もめごとを起こしやすいと思う ... (以降論文と同様の質問項目)
回答:
結果
ChatGPTの回答をもとに、Big Fiveの各尺度の得点を計算すると、以下の様になる。ざっくり、愛想がよく・現実的で・礼儀正しく・社交的、と言ったところだろうか。
外向性: 9 協調性: 13 勤勉性: 10 神経症傾向: 6 開放性: 13
おわりに
チャットBotのパーソナリティ特性の設定として、誰にも嫌われない感じで、適していると思う。あるいは、変なBotにならないように、こういった尺度でもチェックしているかもしれない。もしかしたら、InstructGPTでフィードバックした人たちの平均的なパーソナリティ特性がコレなのかもしれない。ただ、実行するたびに回答が変わったりもしそう。まあ、おもしろ半分ということで。